こんな困ったことがありました・・・
仕事が忙しく、なかなか休みを取れない状況が続いています。
最近、疲労感や倦怠感が続いて、食欲があまりありません。また、映画が好きで、レンタルで借りてきていたのですが、最近は、見たいとも思いません。
原因は、睡眠のサイクルが変ったせいと思っています。寝つきも何だか悪い上に、早朝4時くらいに目が覚めてしまって、それ以降眠れなくなります。仕事の不安が頭をめぐります。
お陰で、いつもだるくて仕方がありません。どうすれば良いでしょうか?
この方は、仕事の忙しさに追われ、知らず知らずのうちにうつ病の初期に差し掛かっているかもしれません。
本日から、うつ病について話していきます。
うつ病や抑うつ気分に悩まされている方は多いと感じます。
いっぺんに多くは書けないので、10回程度で解説できればと思います。
また、アドラー心理学は、5大理論のうちの「目的論」をお話します。
アルツハイマー型認知症のお話は本日はお休みします。
〇本日のテーマ
今日の2つの悩みについての解決法を載せておきます
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
・本日は時間がないので、アルツハイマー型認知症のお話は休みです。
うつ病初期症状 について
※ うつ病のチェック表の外部リンクを貼っておきます。
↓
ご参考に うつ病チェック | 初台クリニック (hatsudai-cl.jp)
アドラー心理学 「目的論」
次のような悩みがありました・・・
会社で上司からパワハラを受けました。
仕事で書類を作っていたのですが、ついつい間違えた日付を書きこんでしまいました。
課長がやってきて、「こんな簡単なところを間違いやがって。ボケ」「この給料泥棒」などと散々、私に罵詈雑言(ばりぞうごん)は浴びせていきます。
それを見ていた、課長に可愛がられている数人の女たちが、私の机の周りにやってきて、「やっぱり、女子大学出は違うわね。ミスばっかりして」と私の学歴を逆手にとって馬鹿にします。
私は母子家庭で、父がいません。そのせいか、いつも人に強く責められると引っ込み思案になってしまいます。言い返せません。
どうすればいいのでしょうか?
まず、考え方を変えましょう。
人は自分がストレスの下に置かれた時に、原因を考えてしまいます。
「どうして、このような結果になったのか?」「原因はなんだ? 何が駄目だったから?」と考えてしまいます。
しかし、過去の原因は、既に過去のことで、いまさら変えることはできません。イヤなことがあって、過去の原因を考えても何も変わることありません。
原因を探すのは、自分がしたことや、受けたことへの言い訳をして、自分を守るためです。
上の例で言うなら、パワハラを受けたのは、母子家庭が原因と自分で納得して、だから、「引っ込み思案」「言い返せない」とします。
でも、これでは何の解決にもなりません。
アドラーは、人の行動には全て目的があるとします。
「引っ込み思案」の行動は、もしかしたら「相手の様子を見て、すぐに行動しない。しかし、相手の出方次第(状況次第)で、有効なやり方を選ぶ」という目的があるかも知れません。
ならば、「その目的に向かって、未来を変えるために現在行動をしよう」と原因を探らずに、目的に向かって行動するのがベター(良いこと)です。
昨日、アドラーの5大理論は、「勇気づけ」を行うものと述べました。この「目的論」も勇気づけ(困難を乗り越えるための活力)になります。
勇気をもって、困難を乗り越えてください。このように考えて、ハラスメントに打ち勝つという目的を達成してください。
まず、会社の労務課、もし、そこがなかったり、あてにならなかったりした場合、弁護士に相談するのがよろしいでしょう。
会社の労務課が管理職の側に立って、不正を探らないことも考えられます。
ま課長の行動などをしっかりと記録を取っておくことが大切です。ボイスレコーダーなどは効果がありますね。
目的を達成するために人は行動をするというアドラーの考えは、我々に勇気を与えてくれます。